TOKYO MARUI
IMI DESERT EAGLE .50AE
GBB HARD KICK MODEL
今回はマルイのガスブロ-バックハンドガンIMIデザートイーグル.50AEのレビューです。アメリカのMRI社が設計を行い、イスラエルのIMI社(現IWI社)と米マグナムリサーチ社によって生産されたマグナム弾を使用する大型ハンドガンです。当初357マグナム弾を射撃可能にしたデザートイーグルはその後50AE弾を採用し、それまで最強のピストル弾とされてきた44マグナムの2倍のエネルギーを持つ最強のオートマチックハンドガンとしての地位を築きました。口径は357マグナムの他に41マグナム弾、41AE弾、44マグナム弾、50AE弾等のモデルがあります。東京マルイでは最大口径である50AE(アクションエクスプレス)弾を射出する50AEモデルを製品化しました。初期のモデルは1995年に発売されましたが、こちらは2003年にモデルチェンジして再販されたハードキックと呼ばれるモデルで、大口径の新型ガスシリンダーによる確実な作動と鋭いリコイル、装弾数を15発から27発に増加させ、刻印も正式ライセンスにより再現されています。また可変HOPも装備し、大型ハンドガンである事の利点をフルに活かしています。バリエーションも通常のブラックモデルの他にクロームステンレスモデルや10インチモデルなどが発売されています。
DESERT EAGLE .50AE TOKYO MARUI IMI/IWI
全長 270mm 270mm
銃身長 135.5mm 162.7mm
重量 1110g 2053g
材質 プラスチック ダイキャスト他 スチール/プラスチック他
作動方式 GBB
ガスブロ-バック
ガス圧作動式
口径 6mm BB .50AE
装弾数 27+1 7+1
セレクター セミオート
セーフティ独立式
セミオート
セーフティ独立式
平均初速 80-81m/s 460m/s
発売日/製造年 2003年7月 1982年
購入日 2015年3月 ---
定価 15800円 ブラック
18800円(税込)クロームステンレス
16800円 10インチ
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購入価格 31946円 ---
コンディション 新品 ---
購入店 ガンショップファースト ---
パッケージ。IMIのロゴとHARD KICKの文字が入っています。上箱は紙製、内箱は発泡スチロールです。
パッケージ内容は銃本体、マガジン、BB弾、クリーニングロッド、フォロアーストッパー、マズルキャップ、マニュアル、警告ペーパー類、カタログ等です。初期のデザートイーグルからハードキックモデルになるにあたっての変更点は以下の通りです。

○大口径シリンダーによるハードキックブローバック
○マガジンを亜鉛ダイキャスト一体型に変更され蓄熱量が増大。低温での作動性も向上
○マガジンのガス容量増加に伴い装弾数を15発から27発に増加。
○新型ホップアップメカニズムの搭載
○IMI正式ライセンスの獲得
マガジンは亜鉛ダイキャスト製で底部のみ鉄製です。27発装弾で初期モデルに比べて12発も増加しています。ハンドガンとしては十分な装弾数です。刻印等も再現されています。また付属品にはBB弾を発射せず連続してブローバックを楽しむためだけにフォロアーストッパーが付いてきます。これはフォロアーを残弾0のポジションにしてスライドストップがかかるものを強制的にキャンセルしてずっと射撃が可能にするパーツです。ホールドオープンはしなくなりますが、連続して空撃ちを楽しむには良いパーツです。マガジンはブラックモデルの他にクロームステンレスモデル用のものがあります。
本体はマットブラックで統一されておりグリップはラバーコーティングが施されています。大型拳銃ですが、デザインはシンプルかつ重厚で迫力があります。スライドストップは左側面のみになります。射撃時のリコイルは強烈で空撃ちしているだけでも楽しい銃です。またスライドの動作速度も予想以上に速く、撃って楽しい銃です。
動作方式は実銃同様シングルアクション方式のセミオートハンドガンでセーフティはアンビになっています。マガジンキャッチボタンは左側面のみに配置されています。フロントサイト、リアサイトは独立したパーツですが裏側からネジで固定されていて調整はできません。
右側面にはスライド分解用のレバーが配置されています。安定した命中精度等、飛距離など利点も多いデザートイーグルですが、欠点としてはやはりこの大きさが問題になります。サイドアームとして持つには大きすぎ、ホルスターなども選択肢が少ないです。メインアームとしては十分な性能があるものの、やはりフルオートAEGがメインのサバイバルゲームではハンドガン以上、AEG以下の中途半端な性能とも言えます。また手が小さい人にとってはこのグリップはかなり握りにくいと思います。
ホールドオープン状態。スライドはバレル以外の後部ブロックがブローバックする方式でこちらは実銃と同様のアクションになっています。多くのハンドガンの様なショートリコイルなどによるバレルの動作が無い為、実質的にブローバック動作と射撃時の固定スライドとが独立した状態にあり、固定スライドガスガンに近い命中精度を得ることができています。
左側面のスライド刻印。デザートイーグルの名称と製造メーカーであるIMIの刻印が再現されています。
右側面には設計元のマグナムリサーチ社のロゴがありますが、二段目はメイドインJAPANの刻印がありちょっと残念です。
フレーム側のシリアルナンバーの所にもマルイのロゴがあるので右側はあまり見たくない感じです。
ハンマーは通常ポジションからハーフコック、フルコックと可能でセーフティレバーはどのポジションでもオンにできます。赤いポイントが見えているのがファイアリングポジションでレバーを下げることでセーフティがかかります。マルイのデザートイーグルは構造上ハンマーを戻す際にハンマーを押さえながらトリガーを引くとハーフコックの位置くらいでガス漏れを起こします。射撃を終わらせた場合はマガジンを撃ちきってチャンバー内部のBB弾を無くした上で、マガジンを引き抜きハンマーを落とすのが良いと思います。前述の通り、ハーフコックでガスが吹き出すのでこの位置での固定はダミーなのか、このポジションからでも引き金を引くと動作してしまいます。厳密にはハーフコックのポジションには2段階のポジションがあり最初にストップする位置ではトリガーを引いても作動はしません。ハーフコックの位置から0.数ミリ、ほんの僅かにハンマーをおろすとカチッと作動オンがなりこの場合トリガーを引くと射撃が行われます。
ハンティングにも使用されるデザートイーグルはバレル上部にスコープマウントベースが装備されています。低倍率のピストルスコープや無倍率のドットサイトを取り付け可能ですが、スライドに設置されたマウントレールのサイズが特殊な為、マルイ製の専用マウントリングが必要になります。その場合リング径は30mmになりますので、選択幅が限定されてしまいます。
可変ホップの場所はバレル後方のフィーディングスペースあたりに設けられています。スライドストップをかけてバレルカバーを後方に引くとホップダイヤルが出てきます。この辺の構造はデザートイーグルの大きさがあってのもので他のハンドガンではなかなかできない構造だと思います。射撃中でもスライドをストップさせてホップ調整ができる等、ゲームでは比較的便利な銃と言えます。
後方のシリンダーユニットはM16系のボルトキャリアーヘッドと似ていますが実銃もM16と似たロータリーボルト機構を採用している為にこうした形状が再現されています。
分解はフレーム左側のボタンを押して右側面のレバーを押し下げる事でスライドを前方に引き抜くことができます。
スライド底面。リコイルスプリングはオートマグなどと同じ2列配置になっています。
初速は東京マルイ製0.2gバイオ弾を使用。気温22度程度で80.25を記録。ほぼ80〜81m/sの範囲で収まっています。マルイのガスブロ-バックハンドガンの中でもかなりパワーの高いモデルといえます。夏場の30度くらいの気温でカスタムバルブや精密バルブなどを装着すれば簡単に90m/sを超えそうです。射撃も可変ホップが良好で戦闘中にも調整可能な点が他のマルイ製ガスブロ-バックハンドガンとは異なる点です。弾道も実に素直で40m先のマンターゲットにコンスタントに命中させられます。ロングバレルの10インチモデルも出ているのでそちらもかなり精度が高いのではないでしょうか。ピストルスコープやドットサイトを付けて使えば狙撃も可能で十分にメインアームとして使えると思います。むしろこの大型ハンドガンをサイドアームとして持つのは邪魔なのでどうせ使うならメインアームとして使った方がいいかなと。