TANAKA WORKS
S&W M500 10.5inch PERFORMANCE CENTER MODEL
VER2
GAS REVOLVER
今回のレビューはTANAKA WORKS製スミスアンドウエッソンM500マグナムコンペンサーテッドハンター/ステンレスシルバー(ABS)バージョン2です。S&W社の.500S&Wマグナム弾を射撃可能な超大型リボルバーでS&Wのカスタムワークスであるパフォーマンスセンターで製造されている10.5インチステンレスモデルを再現しています。当初発売されていたモデルとバージョン2の違いですが、刻印等がリアルになり、重量が増加しています。
S&W M500はリボルバーメーカーの老舗であるS&W社が最強のリボルバーとして2003年に販売を開始したモデルで、主にスポーツ射撃やハンティング、ハンティング時の護身用として用いられます。スタームルガー社のリボルバーなどで使用されている454カスールを超える500S&W弾を撃ち出す目的で開発されました。リボルバーでバレル長は10インチとM4カービンのCQBモデルMK18とほぼ同じバレルサイズとなっています。
パッケージはブラックでステンレスモデルとステッカーが貼られているだけです。このサイズのリボルバーはやはり派手さで勝負だと思うので箱絵もシルバーにしてほしいですが細かい部分は気にしない感じで。2006年の改正銃刀法適合シールが貼ってあります。パッケージは紙箱で内部の要所を発泡スチロールブロックで固定しただけの簡素なものです。

主要データは以下になります。
S&W M500 10.5inch PC TANAKA WORKS Ver2 S&W M500(実銃)
全長 465mm 1100mm
銃身長 --- 600mm
重量 1147g 2248g
材質 ABS、ダイキャスト、ラバー他 ステンレス、ラバー他
作動方式 シングル/ダブルアクション シングル/ダブルアクション
口径 6mm BB .500S&Wマグナム弾
装弾数 13 5
セレクター 独立セーフティ 独立セーフティ
平均初速 65m/s 760m/s
発売日 2015年 2003年--
購入日 2015年6月19日 ---
定価 30240円 ---
購入価格 21168円 ---
コンディション 新品 ---
購入店 LAガンショップ ---
内容物。マニュアル、専用ローダー、BB弾、マズルキャップ、HOP調整用レンチ、ロックキー、ガス注入用延長ノズルが付属します。
本体。フレームサイズはS&Wが新規に開発したXフレームを採用。これまでJ、K、N、Lフレームなどを作ってきましたが最も大きなXフレームになりました。また弾薬に合わせて大型化されたシリンダーですが、こちらは強度確保の為装弾数を5発にしています。タナカではシリンダー内部のみで弾倉とガスタンク、発射機構が完結しているペガサスシステムを採用している為、装弾数は13発とリボルバーとしては多く、ゲームでもそれなりに使える弾数といえます。但し給弾に時間がかかり、オートハンドガンの様な予備マガジンなども無い為、ゲームで使う場合はあくまで趣味レベルのファッション銃と言えます。
外装の機能としては一般的なシングル/ダブルアクションリボルバーで、タナカ独自のペガサスシステムを採用。バレル上部には20mmレール、バレル先端にはコンペンセイターが装備されグリップとバレル先端部分にスイベルマウントが装備されています。但し銃身側のスイベルマウントはベースがプラですので実用には強度的に難ありです。またどちらのスイベルベースも実物のスイベルが入らないのでドリル等で加工が必要になります。
大型のマズルコンペンセイター。プラ製ながら複雑な形状をしっかり再現しています。
フロントサイトはオレンジランプタイプで視認性が高いです。
バレル側面にはパフォーマンスセンターの刻印があり、底部にはスイベルマウントがあります。このマウントを利用してバイポッドなども装着可能ですが、その場合穴を3.5mm程度に拡大する必要があります。また強度的にもかなり弱いので飾る時くらいしか使えないと思います。
バレル右側面。500 S&W MAGNUMの刻印が再現されています。
バレル基部にはスコープなどをマウントする20mmレールが装備されています。中央部分はサイトラインの為溝が掘られています。
バレル基部、ヨーク、シリンダー等見事なステンレスフィニッシュです。この辺はタナカの仕上げの良さが際だっています。
シリンダーは写真で見るとあまり大きく感じませんが、実物はかなり大きいです。ハンマー下のフレームに500S&Wのロゴがあり、シリンダー下部にはS&W社のアドレス刻印があります。メイドインUSAと書かれているのは結構うれしいです。
シリンダーとフレーム左側面。S&W社のロゴがしっかり再現されています。
シリンダーを開放した状態。BB弾はシリンダーの5箇所以外にシリンダー内部へ続くマガジンが配置され装弾数を13発に底上げしています。
シリンダー後部はダミーのカートリッジが再現されていて色合い、刻印の仕上げなど丁寧だと思います。また一箇所ガス注入用のダミーカートがあります。こちらに専用のノズルを付けてガスを充填します。シリンダーのリリースラッチの上にはキーロックがついていて、付属のキーを使用する事で作動ができなくなります。
リアサイトはホワイト入りで上下左右にアジャスト可能です。ハンマーのメッシュ加工も綺麗にできています。
グリップはS&W社のロゴ入りラバーグリップです。実物を取り付ける場合HOGUE社製のKフレーム対応のものが利用可能です。マルシンのリボルバーだとグリップ内がガスタンクになっているので実物グリップはまず付かないのでグリップ周辺が実物とほぼ同じ形状は比較的ありがたいです。
チャンバーは可変ホップ採用で写真右の位置のイモネジを回転させることでホップの調整が可能です。ゲームでもそれなりに使えると思いますが携行するのは大変です。
ロックシステムは付属のキーパーツを使用してフレームのLと打刻された方向へキーを回す事で銃の機能がロックされます。
シリンダーの仕上げはかなり頑張っていると思います。
スイベルホールですが、前後ともアンクルマイクなど実銃用のスイベルが使用できません。理由は不明ですがマルイのM870等も同じ仕様になっています。謎です。仕方ないので3.4mm径のドリルで穴を拡張して装着可能にしました。ただバレル部分のスイベルベースはプラスチック製ば上に穴の下側との距離がほぼ無いので強度はほぼ無いです。場合によっては破損するかもしれませんのでその辺は気をつけてください。
こちらは金属製ですので多少強度はあります。
SPORTS SHOOTHING
スコープとスイベルを装着してみました。ハンドガンの場合無倍率のドットサイトを搭載するか専用のピストルスコープが必要になります。ピストルスコープはライフルスコープと異なり、アイリリーフ(スコープから目までの焦点が合う距離)が長く設定されています。これは両手を突き出して構えるハンドガンの特性の為でだいたい20〜24インチ程度で設定されています。
スコープは無倍率のAIMPOINT3000です。年代的には少しアンバランスですが。無倍率の場合特にアイリリーフを気にせずに済みます。実銃の場合近距離のスポーツシューティングには十分ですが、ハンティング仕様などでは倍率がある方が有利だと思います。
HUNTING
ハリス製バイポッドとBSA社製ピストルスコープ、スイベルを装備した状態。バイポッドを装着した場合スコープに関しては通常のライフルスコープの方が有利だとは思いますが、立射での使い勝手を考慮してピストルスコープを付けてみました。バイポッドは通常ライフルに装着し脚部は前方に向けて固定しますがリボルバーの重量配分、マズルコンペンセイター。がある点などを考慮して逆向きに装着しています。
バイポッドは取り付け強度の関係で展示以外では使えないと思います。この部分だけでも金属チップとか入れて補強してくれれば良いのですが。繰り返しになりますが、バイポッドに関してもアンクルマイクのスイベルの軸と同径なので3.4mmほどに穴を拡張しないと装着できません。
スコープにバイポッドをつけるとフランスのGIGINの象徴的装備である短距離狙撃リボルバーマニューリンのMR73みたいでかっこいいですが。
ハリス製バイポッドはシリンダーの開閉を阻害しないショートタイプを選択しました。また銃の重量と口径を考慮して左右の傾斜可動をしないシンプルなタイプを装着しています。エアガンにはあまり関係ないですが。
グリップ交換
グリップの交換は底部のスイベルベースがスクリューになっているので適当なサイズの棒を入れて緩めればグリップを固定しているスクリューが外れます。マルシン製のリボルバーシリーズと異なり、内部設計はガスタンクなどがないリアルな作りになっている為、実物のグリップが使用可能です。フレーム自体はS&W社最大のXフレームを使っていますがグリップは意外に小振りで、実物のグリップを使う場合、S&W社製Kフレーム規格のものが使えます。
今回はHOGUE社のS&W社製ロゴ入りラバーグリップに交換してみました。左が実物。右が純正品です。同じデザインのものの交換なので外見は変わりませんがちょっとしたこだわりと言う事で。ネジ径が違うためグリップ下部に写っているスクリューベースのパーツは純正品を利用します。ガイドに合わせてグリップを滑り込ませるだけで装着は完了です。後はスイベルベースを締め込んで完了です。
実物グリップを装着した状態。特に外観は変わりませんが・・・
HOGUEのラバーグリップはS&Wのロゴのあるものと無いものがありますので購入時に注意が必要です。
初速は気温24度程度で65.48m/s前後を維持していました。一般的なハンドガンとほぼ同等なので十分なパワーといえます。気温がもう少し上がればあと5くらいは初速があがるかなと思います。